ワルキューレの栄光(1) (BLADE COMICS)

ワルキューレの栄光(1) (BLADE COMICS)

FC時代、楽しくプレイしたワルキューレの冒険〜時の鍵の物語〜が、漫画として復活しました。
この作中では、ゲームにおいて、「愚かな男によって抜かれた時の鍵」とあったその、
愚かな男=カロンという青年が、
何故、そういう行動に及んでしまったのかが書かれています。
理由自体、とても納得がいきます。
実はゾウナの狡猾な罠にはめられて、時の鍵を抜いてしまうわけですが、
彼の事情であったら致し方ないと思ってしまいました。


そして、我等がワルキューレも健在。
かつての降誕の頃よりもやや大人びて、人間への深く優しい眼差しもそのままに、
女神として一歩も二歩も成長している様子です。
傀儡のバケモノを倒し、脅されているタッタ族を諭し、
彼等を助ける為に魔獣シザースを一刀両断する。
人々が夢見た、人間の守護者の姿がそこにあります。


だが、1巻の主役はタッタ族の長老だ(笑)!!
ゲームではザコ敵の一人だったタッタも、ネイティブインディアンのような、
大地に根ざした自然と共生する民族として描かれています。
長老がゾウナに囚われた為、悪事を強要されるタッタ族。
そこへ、ワルキューレが事情を聞きだしたタッタ族の青年二人と供に、
長老救出作戦を刊行。作戦というより、特攻だけど(笑)。
その戦う姿を見た長老は、


「まだ戦う気概のある者がおる! あれこそ本当のタッタではないのか!!」


と熱く吠えます。その後、電撃を食らいながらも、


「これでいいのか!?
タッタ族は、生き延びるためには魔物の手先になりさがって恥じないのか?」

と同族を叱咤。あんた、爺さんなのに輝いてるよ(笑)!!
ワルキューレも可愛いけど、タッタ族長老の熱さが半端じゃないので、
マッチョ爺さん好きな方は、是非購入してください(笑)。