メイド刑事 6 (GA文庫)

メイド刑事 6 (GA文庫)

葵の両親の仇である木ノ上との直接対決。
まぁ、あんまり失敗ばかりするんで、木ノ上はあの方に切られたっぽいんですが(笑)。
国務長官や海堂警視総監すら、囮にして本命は葵の抹殺とか、
読んでいて震える展開でしたね。


普通の話だとあっさりと死んでいそうなSPの人たちにも、
きっちりとエピソードが与えられていて、
そういう細やかな役柄への配慮が結構好きでした。
その変わり、まるで関係ない仕出し屋のお嬢さんが殺されてしまいましたが。
殺し屋ビューティー・鵜飼とか、奥飛騨忍群とかもー、
スケバン刑事っぽい小道具がたくさん出てきてその世代のモノとしては、
とても楽しかったですね。


今回は、後半のお話のエピソードが重かったせいか、
前半の料理対決が、ややかすんでしまう程でしたが、
そちらも早見先生らしい、細やかな感情の描写などで、
身に染みいるいい話でした。
とりあえず、慶一の奥さんのさえ子さんは、
彼奴にはもったいない、いい人妻なので私に下さいとだけ(笑)。
読んでいて思ったけど、ダメ男はやっぱり、
女の子の母性本能くすぐるのかな。
もっと、私もダメ差加減に磨きをかけねばならないのか…。
ダメ男道は厳しいなぁ(笑)。


黒須姉妹との直接対決は、姉妹のコンビネーション攻撃に葵が押されている中、
あわやという所でぺティナイフが姉妹を牽制し、
「なんだい、苦戦してるようじゃないか、葵?」
「…あなたは…!」
みたいな展開をとても希望しています(笑)。