- 作者: 松江名俊
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/04/17
- メディア: コミック
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一影九拳が一人、アレクサンドル・ガイダルの命に従い、
ケンイチ抹殺の後、修学旅行先で一学年丸々、
「闇」の痕跡を消すために、関わった人々を消し去ろうとする、ボリス。
だが、彼の心には一片の迷いがあり…。
という感じの今回の物語ですが、ケンイチもすでに33巻とは。
月刊連載の時とはストーリーや立ち位置の違うキャラもいますけど、
こんな長期連載になるとは思いませんでした。
ガイダルvs秋雨の戦いは一進一退でしたが、
やはりガイダルより秋雨の方が一枚・二枚上手なように見えます。
殺す気で掛かってきている達人を、殺さずに上待っているわけですし(笑)。
ボリスはいいキャラクターでした。
生真面目で融通が利かないタイプでありながら、
その生真面目さ故に闇の殺人拳に邁進しつつも、
戦いの姿勢自体は真っ正直で、
「あれほど素直で真面目な弟子を悪の道へ導くとは…!」
とガイダルが秋雨から怒りを買うほどの人物でした。
鍛冶摩やコーキンは完全に闇の不文律で動いている(前者は捕らえ所がない部分があるが)けれど、
ボリスはまだゆらいでいるような感じがあって、
いつもはケンイチが挑戦者であるのに対して、
今回はボリスが挑戦者であるかのような感覚を覚えたものです。
命を落としたわけではないので、
ケンイチのピンチに駆けつけてくれると嬉しいですね(笑)。
次は水の柔術師弟の順番のようですが、
千影はともかく、師匠の美雲さんにはガンガン出陣して欲しいものです。
ようやく、一影九拳で長老以外の師匠より、一歩上手の闇側の師匠が出てきたわけですから。