シナリオ名 :東京ライトノヴェラ (〜2話まで)
製作者   :arayaさん(id:servant2)
HP    :SRC学園wiki http://www10.atwiki.jp/byakumu2/pages/1838.html


学園シナリオの新しい可能性を模索しているというか、
新たな手法を開拓したというか、その発想にまず驚かされます。
簡単に言うと、wiki内の設定を生かしつつ、すりあわせて、
作品世界内で新しい位置づけを与えているのですが、実際にやるとこれはとても難しい事なわけです。
その最初の例として、wikiでの記述では、基本的に悪役を想定されて作られている、
清水・山下コンビが実に味のある悪友っぷりを見せてくれています。


私は二人ともシナリオに登場させた事があるのですが、
別々に扱った為、実際に会話したシーンが過去の回想しか無くて、
このシナリオを見て、「あー、もっと会話させておけば……」と後悔したものです(笑)。
彼ら二人に、会話がとても楽しい犬塚佐織(なんと彼の妹 http://www10.atwiki.jp/byakumu2/pages/1795.html)が、
物語の導入を上手く促しており、会話が楽しいだけでなく、物語へ引き込まれる手腕が見事でした。


1話は清水・山下の二人が、謎のクスリ・ハッピートリップに関わり、
能力者になる事で、モンスターを認識してそれと戦うという、
SRC学園の設定を上手く組み合わせて、料理した方法が面白いと思いました。


2話では能力者となってモンスターと戦う組織であるクルセイド騎士団や、
能力者となりつつも、その力で悪事を働く猟惨泊。
どこにも与せず、己の意志を貫く番長、韋駄天。
学園ではお馴染みの組織、人物が手を変え品を変え登場する様は、
とてもわくわくしながらプレイさせて頂きました。
清水・山下の二人も健在で、特に清水はいい感じに主人公していました。
あと、あのシーンは吹きました。なるほど、いい夢だって言うか(笑)。


SRC学園を知っている人は、恐らく私と同じような楽しみ方ができるでしょうし、
ご存じでは無い方は、この作品世界の中でちゃんと説明されているので、
状況がするすると入ってくると思います。


毎回、引きが上手くて次の話が気になる感じなので、
そういう所は真似させて頂きたいと思いつつ、次回更新も楽しみにしております。