シャドウラン 4th Edition リプレイ ビギナーズ・バッドラック (Role&Roll Books)
- 作者: 西上 柾,朱鷺田 祐介
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2010/08/28
- メディア: 新書
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評価 9/10
名前の通り、とても初心者向けに作ってあります。
説明が分かりやすく、自作キャラではなく、ルールブックにあるアーキタイプを使用しているので、
一番最初にプレイする際に、アーキタイプを使った場合の参考にもなりやすいですから。
あと、新書らしく文章が上下二段に分かれているのも、私のかなり個人的な好みですが、
ポイント高くて最高ですね。と、まあ、好印象な状態から入ったせいか、読んでいて楽しくて仕方なかったです。
元警官のオカルト探偵・アレン、ガンスリンガー・アデプトのフェイニャン。
ハッカー(2ndのデッカー)のランドールと、ドローン・リガーの黒ひげさん。
個性豊かなキャラクターが、2070年の世界を読み手にずんずん紹介していってくれます。
特に主人公というか、狂言回しというか(笑)、アレンは不運の特徴のせいか、
はたまた中の人のダイス運が悪いのか、1ばかり連発するんですが、
そこがリプレイの醍醐味というか、はらはらしながら楽しませて貰いました。
アレンの行動は、ハードボイルドだと思いますよ。
譲れないものや、捨てられないものがあるからこそ、フリーランスで戦っているわけですから。
割り切れたり、切り捨てる事ができるのなら、苦しい道は歩かないわけで。
前に刊行されたストリートの天使よりも、よりシャドウラン世界の入門書として、
非常に優れたリプレイだと思います。
難点をあげるとすると、ちょっと誤植が多いです(笑)。
ま、それはいいんです。文脈読めば、どういう言葉が来るはずだったか、わかりますから。
私が最大の問題だと思うのは、キャラクターシートの顔が、
作中の挿絵の顔だったりすることです。
アレンは、まあいいんですが、フェイニャンは小さすぎるし、ランドールはどこ向いてるかわからないし、
黒髭さんはなんか、闇に浮かび上がってるので……(笑)。
普通の人は困らないんでしょうけど、私のようにパイロットアイコン描く人間にとっては、
角度的に描きにくいポーズだったり、小さすぎて細部が分からなかったりするので、
用をなしません(笑)。ラフでもいいので、ちゃんと顔が分かるような絵をお願いします(笑)。
ストリートの天使のような、立ち絵があると完璧なんですが。