評価 8/10


林トモアキ先生の作品は、世界観が共有されています。
このレイセンは、戦闘城塞マスラヲシリーズ、
そしてその前のお・り・が・みシリーズと同じ世界設定だったりします。
澱であるとか、魔人であるとか、聖魔杯であるとか。
一応、作中で説明されているのですが、初見だとほんの若干、
よっちゃんイカくらいの厚みでわかりにくい部分がある、ような気がします。
ので、レイセンを読んで興味を持たれた方は、前のシリーズを読んでみてもいいと思います。


とまあ、長い前置きでしたけど、普通に元ヒキコモリであった、ヒデオが馴れない役所仕事で、
苦労する様と、彼の真摯だけど後ろ向きなようで、そうでもない内面の述懐と供に、
楽しんでしまえばいいんじゃないかと。
マスラヲ読んだ方にセールスするなら、変わったけど変わってません、ヒデオ(笑)。
読んでない方にセールスするなら、件名のセリフ読んで吹いたら、買いです(笑)。


今回、幾つか起こる事件の裏側で、なにやら画策している連中がいたんですが、
その連中が何者かは今回わかりませんでした。
まあ、そんな大規模な話にはならないんじゃないかと思っているのですが、
大規模な話にできる存在が、ヒデオに憑いているので(笑)、
どう転ぶかわかったもんじゃないです。


今月末から10月1日にかけて、2巻が刊行されるようなので、
タイミングの良さを喜びつつ、楽しみに待ちたいと思います。


PS.リッチさんセクシー(*´д`*)ハァハァ