X?MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M

X?MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M


評価 9/10




あー、やっぱり。とても面白かったし、日本語でスラスラ読めることを考えると、
堪らないんですけど、色々入れて欲しかった話が抜けてますね。


丁度、X−MENが最初にアニメなどで上陸した時(ゲームではもっと前ですが)、
あの当時は、ガンビットが超重要な主要メンバーだと思ってましたし、
邦訳版のシリーズや、マーヴル・クロスなども読み、
エクスキューショナルソングを読み解くに至って、
スカーレットウィッチ(ワンダ・マキシモフ)や、
クイックシルバー(ピエトロ・マキシモフ)には、
けっこう愛着があったので、私の海外に赴任している知人から、
A4用紙にまとめられた簡単な訳文と、
原作を受け取って読んだ時、衝撃を受けました。
ああ……とうとうこうなってしまったか、と。
その衝撃を、日本語で読み直して、咀嚼して受け入れると、
もう、うわーっとなりましたね。


毎回ヒドイ目にあってるスパイディですが、今回はキツイです。
あのシーンは、思わずページを閉じて、少し考えてしまいました。
あと、決戦にあたって、ジェシカ・ドリューが、言っていた事もわかります。
ある種の理想世界であることも確かなので。
その辺りを踏まえて、元に戻った世界を考えると……。
いや、実際は、完全に元に戻ったわけじゃなくて、
世界改変の多大なる影響を受けているわけですが。
ウルヴァリンの記憶の奔流とか、続きを読ませてくれと思いますし(笑)。


最後まで挫折せずに読んだ方なら、問題ないと思いますが、
出だしで躓いた方に簡単に説明するなら……。
涼宮ハルヒの消失、あれがアメコミ世界で起こったと言えば、いいでしょうか(笑)。
長門をワンダに置き換えると、すごく分かりやすいと思います。
ただ、これ、ちょっと前後のこうなってしまった状況が分かりにくいので、
エピソードは飲み込めるのですが、
多分「どうしてこうなった!?」って感じだと思うので、
是非ともアヴェンジャース壊滅のストーリーである、
ディス・アセンブル(Avengers Disassemabled)や、
ハウス・オブ・Mの締めになる、
各種クロスオーバー辺りもまとめて出版していただけると、助かります。
1冊にまとめてもらって、細かいエピソードはゼロ・トレランスの時のような、
一ページに概要をまとめてくれる形でもいいですし。
いまが、出版するのにいいタイミングですよ、
いかがでしょうか、ヴィレッジブックスさん(笑)?


そうそう。ラストシーンの光は、あれは消え去ったミュータント・パワーです。
あれが、どうなるかというと、
かのオンスロート復活の源泉となるわけですが、
さて、それが邦訳されるかどうかは、また別のお話です(笑)。