ATーXで放映していた、アニメ版ですがこないだ完結しました。
映画の1と2の間の話だと言う事ですが、ラスト3話まではけっこう面白く見てました。
ラクタから状況を打開する道具を作り上げる話や、子供と心を通わせる話。
ドブ川に飛び込んで人を助ける話など、面白いアプローチが沢山ありましたし。
インセン博士が生きていて、アイアンマン・デュオをまとって戦いを挑んでくるのは面白かったのですが、
まあ、アメコミだと死んだはずの人間が生きてることが多いので(笑)。
ラスト3話は、ちょっと頂けません。


反発しながらも友情を育んだ自衛官、桜井一尉。
これまた最初の感情は悪かったものの、ラブラブになった田中博士。
社長は、日本に来て得た二つの人間関係を、失ってしまいます。
別に殺すのが問題だというわけじゃなくて、ここはインセン一人の犠牲に留めておいて、
ラストは日本製アーマーを纏った桜井と、社長のコンビで大臣を倒すくらいにした方が、
よかったんじゃないでしょうか。
後述する、ウルヴァリンの展開が、登場人物から推測すると、
原作では悲劇で終わってしまう話であることは明白なので、2連続で悲劇続きであるのは、
これから後に控えているX−MENや、ブレイドのアニメ化にも影響が大きいと思います。
なにより、映画版の1や2が葛藤はありつつも、社長は正統派ヒーローとして、
自分の問題を解決し、大切な人達を守り抜いたストーリーでした。


だからこそ、あれだけ好評であったのだと思っています。
というか、私はすごい嬉しかったんです。日本のキャラクターが、社長と友達になれて。
なのに、こんな結末になるなんてというか。
ラストの社長の笑顔が、あまり嬉しそうじゃないのも哀しいというか……。
取りあえず、盛り上げるための人死にが、まったくその効果を引き起こさなかったと、
少なくとも私はテンション下がったとだけ付記しておきます。


途中までは楽しめたんですよ、本当。