- 作者: 赤松健
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/08/17
- メディア: コミック
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7/10
なんか、フェイトvsネギのバトルが、派手で描写的には見栄えするのですが、
あまりにも緊迫感がないというか、緊張しないというか、
面白くないというか。
自分なりになんでそう思うのか考えて見たんですが、vsラカンの時は、
状況が二転三転して、いつの間にか師匠だったはずのラカンが、
向こうに回って彼を打ち破らないといけない、という先の見えない戦いと、
絶対的に勝てそうもない相手と、如何にして戦うかという辺りが、
非常に面白かったんだと思います。
あと、ネギが一生懸命でしたし。
今回、闇の魔法を抑える修行の際、「フェイトと友達になりたいんだ」
というような事を言ってしまったせいで、戦闘に緊迫感がないというか。
途中出てきたアーウェルンクスとの戦いでも、フェイトとは共闘してしまいましたし、
フェイトも以前ほど敵意を見せなくなって、
まるで仲間同士の腕試しのような印象を受けてしまいました。
正直、時間を稼ぐために戦っている龍宮隊長や、楓、刹那や古達が可哀想だと思ってしまいました。
「仲良くなるという決着が見え見え」すぎてしまったのが、クライマックスバトルから、
面白さを削いでしまったのではないでしょうか。
ネギが「フェイトと友達になりたいんだ」というのは、
それこそ決着がつく直前で良かったと思いますし、フェイトが吹っ切れた顔するのも、
決着の瞬間でよかったのではないでしょうか。
なんのために殴り合いをするのか。魔法をかけあい、天変地異のような爆発を起こし合うのか?
その爆発と痛みから、苦悩の結論を引き出し、それが正しいか正しくないかは別として、
ひっぱりだした結論には、痛みと苦悩の価値があるのがバトル漫画だと思っているので、
早々に結論が出てしまったのが、ちょっと頂けませんでした。
今回感動したのは、葉加瀬と茶々丸さんの友情といいますか、
幾度かの整形を経た葉加瀬の、慈母のような笑みが印象的でした。
というか、私の茶々丸さんを苦しめた火のヤツには、呪いあれ!