史上最強の弟子ケンイチ 44 (少年サンデーコミックス)

史上最強の弟子ケンイチ 44 (少年サンデーコミックス)


8/10




アーガードとの戦い、米軍襲撃直後、急転直下の状況変化が起こります。
梁山泊に警察が押し入る衝撃の展開。
師匠達は警察を事を構えることを良しとせず、
一旦退くことになります。
この作品だと、本巻警部も良心的な人であるし、
警察機構も健全に機能しているのだと、勝手に思い込んでいましたが、
政府規模ですら闇に浸食されていて、状況の有利不利に応じて闇につくか否かを考えているとか、
闇の強大さをまざまざと見せつけられた感じです。


その闇の強大さに対して、ケンイチが放った言葉こそ、
この物語を貫いている根本の思想ではないかと思っています。
彼はまさにこの言葉の通りに戦い、
知らず知らずのうちに、この言葉に対して愚直に従うことによって、
数々の困難を打ち砕いてきました。
遠回りで実りがすぐに得られなさそうな、見栄えしない思想ですが、
だからこそ、それには計り知れない価値があるのだと思います。
直結する利益を求める人が多い中、彼のこの姿勢を非常に好ましく思っております。
刃牙はおごりにすぎる主人公ですが、ケンイチは多少おごったとしても、
すぐに戻って来られる人なので(次のページで有頂天をへし折られる)、
その点を高く評価しています。


今回の闇ディスク編は、久々の新白連合活躍編。
ジークフリートやトール達も出て来ますし、
非常に楽しみではあります。
しかし、闇の武器組って、無手組の前座扱いですよね、
ニョローの人や、黒近衛三本槍がけっこうというか、
かなり強かったですが、他はあんまり強くないですし。
ともあれ、いい所で終わったので、はやく本格的な戦闘シーンがみたいです。


あと、衝撃のあの展開も(笑)。
思わず、週刊連載読んでしまいましたから(笑)。