シナリオ名 :「魔神王の娘 」(40話)
製作者   :philoさん
HP: 伯陽堂 http://homepage2.nifty.com/zhuang-zhou/



今回はかなり話が動きました。
前回、これは解消するのに時間がかかるかな&私には上手い解法が思いつかない、
といろいろ頭を捻っていましたが、二つの問題を組み合わせて、
一気に解決する事で、両方を引き立てて、
なおかつ問題解決の余波で、懸念が消えたキャラクターが、
飛翔するがごとく飛び跳ねる様を見ることになるとは思いませんでした。
本当にもう、びっくりしました(笑)。


永遠之道家については、前回の感想で書いたとおり、
最初から利害が一致するだけの敵だと思っていたので、
特に彼らの行動について不快感を覚える事はありませんでした。
クレーメの行動が、彼らから譲歩を引き出す結果をもたらしましたが、
双夜がどれだけ誇らしげに闇の論理を語っていた時よりも、
クレーメが糾弾した瞬間に、心臓に冷や汗がしたたった気がしました。
これ、相手がここで怒ったらどうするつもりだったんだろうかと。
ただ、今回はそういう事はなく、逆に話がスムーズに進むきっかけになりましたが。
で、永遠之道家の人達、私から見ると非常に善良な人に見えました。
冷酷ではあるけれど、利と理を以て話し合えば、譲歩も情報も引き出せるわけなので。
ここで、永遠之道家並びに、剣兇こと鶴我関連のごたごたは丸く収まりました。
ただ、丸くなっただけで、後は勝手に転がって行くので、
そこは当事者が踏ん張らないといけない部分だと思います。


後半、古都乃が吹っ切れた下りも、
前半において、それに至るための三条さんの描写が、
丁寧にされていたからの爆発というか、芽吹きが実によかったです。
ずっと逡巡していた状態から、ゆっきーの励ましと、
三条さんとの友情のほつれを治す事を経て、
都乃が新しい舞台へとステップアップしたように見えました。


後は飛鳥の問題になりますが、正直、これが難題かな、と。
前回も書きましたけど、飛鳥の立場とか権力には魅力があっても、
飛鳥個人に現時点で魅力がないので、彼女を個人的に助けようとする、
メリット(感情的なものでも、友情的なものでも)が、殆どないのですよね。
今回の事でも分かるように、クレーメは有利不利よりも、
感情を優先して行動しているので、
本人は飛鳥をひっぱたきたくて仕方ないでしょうし(笑)。
ここは、古都乃と飛鳥の一騎打ちで決着をつける辺りが、
フェアでいいんじゃないかと思いつつ、他にも幾つか思い浮かびますが、
ネタ潰しになると申し訳ないので、黙っておきます(笑)。


それでは、シナリオ作成頑張ってください。
次回更新も楽しみにしております。