魔術士オーフェンはぐれ旅 魔術学校攻防【初回限定版】

魔術士オーフェンはぐれ旅 魔術学校攻防【初回限定版】


8/10



魔術学校に殺到した民衆と、立てこもる魔術士達の戦争……。
という程の事は起こらず、民衆と魔術士の激突の末、
魔術で民衆を虐殺するような事態には発展しませんでした。
オーフェンの帰還が以外と早かったことと、
ラチェットの謎の直感というか全体を俯瞰するような力のおかげでしょうか。
本当、ラチェットのこの力はなんなんだろうでしょうか。
白魔術のネットワークを使ってるような気がするんですが、
情報がかなり緻密なんでより上位のネットワーク的な力なんですかね。
まぁ、情報があったとしても、それを取捨選択して状況に照らし合わせて、
変化する現実に合わせて対応する頭脳はラチェットのものなので、
多分、本人がかなり優れてるんでしょうね。
ラッツベインとエッジは分かり易い能力ですが、
ラチェットはよくわからないですね(笑)。


魔術戦士達の能力がかなり精強であり、
身体の自由があまり効かなくなったクレイリーも、
かなり強い魔術士だったので、この人があれだけの大怪我を負ったのは、
大分、運が悪かったんだと思いました(笑)。


あと、今回はオーフェンがレキに乗って、
空中の戦艦に攻撃を仕掛けるってうのが、かなりわくわくしましたね。
オーフェンが、全開で魔術を使うのが久しぶりで、嬉しいというか(笑)。
その一方で、ヴァンパイア達を瞬殺する力を振るっているオーフェンが、
悲しくも見えました。かつて、あれだけ人を殺すことを躊躇していた青年が、
慈悲の欠片もない現実に直面して、手を血に染める覚悟を持った。
そして、命を奪う事を決意した。
これまで、本当にいい年齢の重ね方をしてきたなと思っていたオーフェンですが、
己の運命と責任から逃げない、あるべき大人の姿の体現でもあると思って、
寂しくもあり悲しくもありますが、畏敬の念を強くせざるを得ません。


今回の話では、ベイジットがかなり成長したなぁーという印象を受けました。
ようやく、マヨールの位置に立ったかなと。
予告を見る限り、今冬に続編がくるようなので、
そちらもかなり楽しみです。