:「白薔薇の誓い」(2話)

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儚に因縁のある二人がでてきました。
ただ、なにやらあまりいい人柄ではなさそうで、
その後に登場した不二子に手荒く追い払われます。
曼珠沙華とも関わりがあり、なんというか小悪党の部類に入るのでしょう。
ただ、こういう罪の意識が軽くて、ちょっとした悪ふざけレベルだと思って、
悪事を働くような人間が、一番残酷であるわけなので、
どういう事になるのか気にかかります。


案の定、悪事に荷担したようで、
前回登場した欧児達と計って儚を罠にはめ、
不二子をおびき寄せます。
儚が出て来た関係で、美原奨や宗太郎達も登場し、
彼らも巻き込んで事態は進展していきます。
今回、けっこう冷静であった不二子は、
事前に呼んでいた警備隊の仲間と協力して、儚を奪還。
味方の奨達が来たあとは、欧児達を返り討ちにして事なきを得ました。


儚に因縁があった二人は自業自得の有様で、
世界の闇に飲まれていったようです( ´・ω・`)。
鉄の拳の面子とそれに繋がる騎士団・城島派が顔見せをして今回は終了。
やっぱり露呈してきましたけど、警備隊は二つの問題を抱えています。
一つは人員の不足。祇園会の事件で、一番被害を被った組織であるので、
致し方ないのですが、やはりこういう事態の際に手が及ばない部分が出て来ます。
二つ目は、勢力が弱まっている為に、侮られてしまっているということでしょうか。
烏丸の発言を見るからに、個々の人員の能力はともかく、
組織として対処する場合、まったくの障害にならないと考えられているようです。


魔術士オーフェンで、主人公の師匠であるチャイルドマンという最強の魔術士が、
同僚の魔術士にあなたはそれだけ強いのに、なぜ上層部の命令に従うのかと問われ、
「個人では組織には敵わないから」と答えています。
組織というのは、有機的に結びついた複数の個人が、同一の目的の為に、
集団的に活動するものなので、個人で組織を打倒することはほぼ不可能です。
エネミー・オブ・アメリカという映画がありましたが、国家レベルの組織を敵にすると、
生活すらままならない、それどころか命すら容易く奪われかねない例を見せてくれました。
翻って、警備隊の現状ですが、人員が足りなく、組織としても侮られているわけです。
前者は人が簡単には増えないでしょうから、急に補強するのは無理でしょう。
ただ、後者は、前者ほど時間をかけずに取り戻すことも可能です。
そして今回の事件で、奨や宗太郎といった協力者も得ました。
これを敵が知らないのなら、アドバンテージになりえます。
現状、相手は侮っています。侮られているなら、勝ち目が出て来ます。
今後、どう戦っていくのか、ゆっくり見守って行きたいと思います。