8/10


ああ、読んでいて、ヒシヒシと寂寥感が押し寄せてくると言うか。
読んでいて寂しくなってくる話でした。


童虎の背中に現れたタトゥーが、
彫道士の修行の末に身についたモノで、
彼は聖闘士となったけれど、
その素養を持っているということが明らかになりました。
ってことは、紫龍もそうなのかな。
童虎の修行に、彫道士の要素があって、
弟子である紫龍も自然とその力を身につけたとか面白そうです。


今の所、外伝の中で唯一、聖戦前ではなくて、
聖戦後の事件を扱ったのが、この童虎主役の6巻です。
聖戦の後の話を読みたいとは思っていたのですが、
やっぱりあのテンマや聖闘士達がいないと考えると、
ぽっかりと穴が開いたような、そんな気持ちになります。


ただ、それだけで終わらず、そんな中でも、
孤独に震えるのではなく、世界の危機に立ち向かい、
黄金聖闘士としての努めを果たす童虎の姿は、
見ていて力を貰えるものだと思いました。


あと、聖戦後の話をできる黄金聖闘士が、
シオンだけになりますけど、どうなるんでしょうかね。
聖戦後の話であるなら、恐らくは最後を飾ると思いますが。


けっこう心配していた手代木先生の体調も、
月刊誌に移られてからよくなったようで、安心しました。