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エクスペンダブルズ2 [DVD]

１０／１０

本当に面白かった。
娯楽作品としては、パーフェクトだというしかない。
たしかに、シュワちゃんも、スタローンも、ウィリスも、みんな、老けた。
サングラスを外したヴァンダムの目尻の皺を見て、
ああ……あの端正なヴァンダムも年をとったなぁーと、
悲しい気持ちになってしまったりもした。
だが、そんなのはどうでもいい。

格闘のセオリーだの、ＣＧとか、
そういった技術を吹っ飛ばした、銃弾ばらまく銃撃戦、
ブン殴り愛(誤植に非ず)の格闘シーン。
そんな中、動きキレっキレっのステイサムのナイフ。
ヴァンダムは往年の見事な蹴りを披露してくれるし、
前半しか出番の無かったジェット先生も相変わらずの、
ジェットアクションで私を魅了してくれる。
そして、スタローン。
ヤバイ、スタローン、ヤバイ。
上でいったとおり、年をとってしまっている。
往年のエネルギッシュさは、身を潜めてしまっているのだ。
だが、その眼光は、佇まいは、容易に屈することのない、
タフでクソのような(褒め言葉)精神を顕し、
彼のマッスルが私の心を癒してくれる。
何を言っているのか分からない。
私もよく分からない。
チャック・ノリスが、数十人を瞬殺し、
ついでとばかりに戦車を吹っ飛ばして、
ゆっくりゆっくり登場したシーンでは、
何故か目頭が熱くなるのを抑えられなかった。

多分、回顧的な感情なんだろうとは思う。
彼らを知らない人にとっては、とるに足らない映画かもしれない。
だが、彼らを知っている人は、見なければいけない。
物語はシンプルだ。みんな、感情のままに行動している。
最近の映画が失ってしまった、娯楽としてのアクション。
きっと、そんなものがこの中にあるんだろう。

ドルフ・ラングレンが可愛くて堪らないんだけど、
あんなゴツイマッチョを何故、可愛らしく演出するのか、
監督を呼び出して小一時間賞賛したい気分(笑)。