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今回のストーリーの展開としては、宇喜多の株上げ、
拳聖のYOMI達との顔合わせ、リミの修行の完成、
久々に弟子クラスにスポットが当たる戦いの予兆。
といったところでしょうか。


宇喜多は、スタートこそ不良としての立場としても、
ポジション的にはケンイチに近い立場にいるんですよね。
しかし、今回の武田先輩とルグの戦いに割って入ったあの勇気は、
武術家としては問題があるのかもしれませんが、
一人の人間として敬意を表したいものでした。
ケンイチが武術家の側に傾きつつあるので、
武術を収めつつ普通の感覚を持っている宇喜多の役割は、
重要さを増していくと思います。


あと、気になったのは、ルグが殺人拳であることを知った上で修行している、
という辺りと、拳聖の修行で弟子が壊れたりしている話や、
動の気などの解放が実験であることを知った上で弟子でいる事です。
もしかすると、彼も田中さんと同じ目的で拳聖に師事しているのでは。
拳聖でなくとも、他のマスタークラスに対して怨みがあるとか。
従順にしているというにしては、ちょっと含みがある立ち位置な気がして。


このストーリーの最後には、あの人の死が待ち受けているわけですが……。
もの凄く重要な事件です。ある意味、もう一人のケンイチともいうべき、
境遇がかなり被ってる人の最期なわけですから。
もし、ケンイチが大事な人達を失ったら、こうなるという見本のような状況ですし。
だから、そこから知らなければならない事は沢山あるし、
ケンイチの今後を考えると心構えをより一層強くするべきでしょう。
以前にも話しましたが、敵が本気になってきたせいか、
上級達人=不可侵、戦うと相手は死ぬ(負ける)の法則が味方に対してもかかってきて、
敵の上級達人の戦いで、犠牲が出るようになってきたのが恐ろしいです。
弟子クラスと達人は、力が離れすぎていて問題ないのですが、
中途半端に強い人は危ない感じがして……。
来月、次の巻がでるようですし、どう展開するか楽しみにしたいですね。