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この辺りの話が読みたかったッ!!!
自力で気を解放した武田先輩の戦いもよかったのですが、
今回の54巻では普通の話だったりします。
リミvs美羽、その悲しい結末を経た上での、
兼一の迸る怒り。
絶対に敵わない達人とは戦わない。
師匠達の教えであり、鳥が空を飛ぶように、
魚が海を泳ぐように、人が大地を歩くように明白な事であっても、
兼一はただおのれの心に殉じ、達人・緒方一心斎に拳を叩きつける。


私は基本的に、たとえ正しい事でも意志がふらふらしてる人間は嫌いです。
それが私に理解できない事でも、その意志が揺らがない人間が好きです。
善悪関係無しに。
今回、武田先輩が言っているように、緒方一心斎は、
闇の達人で行っていることは外道でありながら、
一本筋の通った人物であるため嫌いではありません。
他の闇の達人から比べると、ちょっと小物感がありますが(笑)。
そして今回感じたのは、多分、兼一に言えば嫌がるでしょうが、
兼一のあの意志の強さと、緒方のそれがちょっと似てるなと。
意志の曲がらなさ具合と、意志を貫く決意の強さだけで言えば、
兼一はすでに達人級なんじゃないかと思ってます。