*この文章は、面白くない上に長いので、お時間がある方だけ、お付き合い下さい。



私の感想を書く上でのスタンスは、大体において件名の通りです。
なぜかというと、かつてSRCでは1話公開されては、
続きがでないというシナリオがごまんとありました。
続きが作られないことはともかく、シナリオ新着の新陳代謝が活発な事は、
コミュニティとして生き生きしている証拠でもあるので、
今では考えられない黄金の時代ともいえるでしょう。
1話公開で続きがでない事を残念に思った私は、
その理由を自分なりに考えました。
飽きた・反応がないからやる気が無くなった・リアル事情etc
色々理由があるのではないかと思います。
リアル事情や、やる気がなくなったとかはどうしようもありません。
でも、反応がないという事に対しては、力になれるんじゃあないだろうか。
そう思い立った若き日の私は(当時20代前半・今おっさん)、
頑張って続き作れよ! 俺がみてる、あんたは一人じゃない!
というエールを送る為、メールで感想を送りまくった訳です。


当時、まぁ、10年ちょっと前の話です。
送ったメールには大体、返事があって、続きを楽しみにしていました。
そのシナリオのうち、半分くらいは以後の音沙汰がなくなりました。
私が酷評したから? いやいや。上で書いているように、
基本的には応援の感想なので、つまらないとかここを直せとか、
こうしろああしろって事は何もかかないで、いい点をあげて褒めてあげました。
エラーとか止まっちゃうバグについては、教えてあげましたけど。
では、なぜか? 一応、私の中では答えが出ています。
反応があって、満足しちゃったのかなぁと。
まぁ、他にも原因はあるのかもしれませんが。
だから、メールを送ったことに後悔がないと言えば、嘘になります。
もっとこう、上手くやる気を引き出してあげられるような、
そんな感じのメールを送ってあげられたなら、と。
でも、その時送ったメールから、今も付き合いのある友人達がいるわけで、
なかなかすべてが上手く行く事というのは、なかなかないのだなぁと思い知らされました。


やったことはありませんが、私が考える理想の感想というのは、
7割褒めてあげて、3割奮起を促す感想なんじゃあないかと。
だが、それは難しい。
貶す、酷評というラインに達せず、偉そうにならず、
相手のやる気を上げる為の指摘をする。うん、超人の領域だ。
そういう感想の上手い書き方思いついた方は、ご一報下さい。
それはともかく、私の感想。
正直な所、小学生の感想文以下のシロモノです。
ただ、そんな愚にも付かないものでも、書くのに最低二時間はかかります。
感想の下書きになるものを、一部抜粋して記すと……。


エロゐな。
○○の演出、すげぇ!!
○○さんかっけぇ!


まぁ、もうちょい詳細に書いてますが、
こんな驚嘆の声をつなぎ合わせて、文章としてまとめあげています。
最初のエロゐなとか、文章をまとめる頃には、
なんについての話か、すっかりすっぽぬけてしまっているのですが(笑)。
だから、知っておいて欲しいのは、酷評されたとしても、
大なり小なり、その人が時間を費やしてくれたことを理解してください。


ですが、そうは言っても貶されれば、悲しい訳です。
それについて、藤子不二雄先生の言葉を借りることにします。

公表された作品については、見る人全部が自由に批評する権利を持つ。
どんなに、こきおろされても、さまたげることはできないんだ。
それがいやなら、誰にも見せないことだ。
●●●に批評の権利があれば、ぼくにだっておこる権利がある!!
あいつはけなした! ぼくは怒った! それでこの一件はおしまい!!
つまらんことにこだわってないで、さっさと忘れなさい。


エスパー魔美「くたばれ評論家」より 藤子F不二雄


魔美のパパが描いた絵について、評論家に酷評されたのを知って、
娘の魔美が憤るわけですが、パパはこう言って魔美を諭します。
魔美の気持ちも分かりますが、パパの度量の深さに敬服する話でした。
だから、酷評されたのなら、あなたも大いに怒ればいいのです。
怒らない方がおかしい。信頼できる人に愚痴をいうのもいいでしょう。
酒を飲んでもいいし、美味いモノを食べに行ってもいい。
ひとしきり、怒ったならグズグズするな、続きを作る作業に入れ。
ということです。


そして、感想を書く方へ。
感想を書く際は、あくまで対等であるというスタンスでいるべきです。
感想を献上するという心でもいけませんが、
感想をくれてやるというのは論外です。
信頼関係というのもあるので、忌憚のない意見は、
ある程度熟成された間柄でないと危険です。
知人に「べ、べつにアンタの事なんて好きでもなんでもないんだからね!」
と言われれば、おおツンデレと理解もできますが、
よく知らない人に上の事を言われても、困ります。
てめぇのことなんざ、俺もシラねぇよと、返さざるを得ません。
関係の熟成を待てないのなら、礼儀で包装するべきです。
きちんと筋道立てて説明して、横柄だったり軽薄な言葉で、
書くべきではありません。
それから、ジョークの類はよほど自信があるか、
親しい間に限るべきでしょう。
そこまで気を使って、それで通じなかったら、
相手はそれまでの人なので、
あなたが貴重な時間を割く必要はありません。
別のシナリオに移ればいいのです。


最後に匿名の意見についてですが、
これで潰された方を何人も知っているので、私の考えを書いておきます。
褒められたら素直に喜んでください。
貶されたらみなかったことにしてください。
みなかった事にできないのなら、見える所へ行かないで下さい。
高速道路を走ってる車に、腕を差し出せば、
腕持って行かれるどころか、死ぬ可能性が高いわけです。
明らかに見える危険なので、そういう所にわざわざ突っ込まないで下さい。
そういうことです。


長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。
大した意見でもありませんし、これが正解というわけでもありません。
ただ、ちょっと普段思っている事をまとめる機会があったので、
まとめてみただけです。
それでも、何かの足しになればと思って書きました。