:「ゲシュプロテア戦記」(7話)

製作者   :philoさん
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今回はマカリアの内の問題として、皇帝と重臣たちの確執。
外側からの問題として、ディステオ教の存在が語られました。
ティスは、最初は傀儡にされた皇帝の弟とか、そういう立場かと思ってましたが、
まさか本人が皇帝だったとは。
まるで暴れん坊将軍かと思いました。
まぁ、上様は側近には恵まれてますが、重臣がことごとく自分の顔を知らなかったり、
知ってても切り捨てようとしてくるので、どっちがマシかと言われれば難しい所がありますが。
ティスの立場は、ファイブスターのフィルモア帝国皇帝、
ダイ・グ・フィルモアに近いかもしれません。
帝国の利益の為に協力はしていても、元老員や議会との対立、
戦場へ出れば、官房長官
「ご安心下され。もしも陛下に何かございましても翌々日には新皇帝も決まっておりましょう。
それが帝国の堅牢なるシステム」
と、お前が死んでも帝国は小揺るぎもしないよと言われる始末。
……皇帝って、辛い職業なのかもしれません(笑)。
こう考えると、ティスが現在の魔法や剣技を身につけ、
皇帝として政治の荒波を潜り抜ける腕力を手に入れた話も、
一個のストーリーとして面白そうな気がします。


今回、いくつかの宗教の名前がでてきましたが、重要なのは二つ。
帝国の国教になっているガナドリオ教と、ディステオ教。
国教として多くの人に、国家に認められている宗教と、
認められず、崇める人の少ない宗教。
この対立と迫害の根深さ。
テロリズムに頼らざるを得ないディステオ教の窮状と、
国家と協力して敵対者を排除する国教ガナドリオ。
一筋縄ではいかなさそうな問題が出て来ました。
皇帝が四面楚歌、宗教対立と弾圧。
濃いテーマが出てきて、一話によく詰め込んだなーと思ってプレイしてました。
エピローグでは御三家と重臣vs皇帝の駆け引きが熱かったのですが、
政治力より権威力に頼りすぎてて足がもつれそうな宰相と、
ちまちまつついてくるシュレンジャーに対して、
元帥のポジション取りがいちいち面白かったので株があがりました(笑)。


次回はティスの方ではなく、ディステオ教の話が動きそうな感じですが、
はぐれものや異民族、難民が集まってる感じで、
落ち武者の風情がある彼らディステオ教の落としどころがどうなるのか気になっています。






私的ナヴィーユ少佐像



言動からして、このくらいニヤニヤしてそうな気がしてます。
私の画力の無さから、鈴音の従姉のおねーちゃんみたいになってますが(笑)。