ニンジャスレイヤー グラマラス・キラーズ2 (B's-LOG COMICS)
- 作者: さおとめあげは,(原作)ブラッドレー・ボンド+フィリップ・N・モーゼズ,(原作翻訳・漫画版監修)本兌有+杉ライカ,(キャラクター原案)わらいなく
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2014/10/01
- メディア: コミック
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9/10
完全にヒュージシュリケンの話でした。
彼がラオモト=サンに見いだされてソウカイヤに入るところから始まって、
そこで頭角を現してシックスゲイツに上り詰める。
最初は反発を見せていたものの、温泉に行ったり任務をこなす内に、
シックスゲイツに対して愛着……家族愛を感じるヒュージ。
もう、主人公じゃない(笑)!!
実際、2巻の主人公彼なんですけどね。
ヒュージを傷ついた狼として描いて、彼が獅子たるラオモト=サンの元、
新たな群の中で居場所を得る下りは感動を覚えました。
特に明確な変化は、ガーゴイルが死んだ辺りで、
ヘルカイトに対して激怒してるところですか。
明確にガーゴイルに対して仲間意識を持っていて、
ヘルカイトの謀略を疑っているのが分かって、
ニヤニヤしながら読んでいました。
あと、ヒュージを語るならアースクエイクも必要になってきますが、
彼は最初から最後の手前まで、ヒュージとの関係を緊密にしながらも、
徐々に打ち解けて家族とか言ってしまうかわいいヒュージに対して、
ヒュージを庇う瞬間まで、シックスゲイツ、ソウカイヤの利益を考えていました。
ミッションのために、長い相棒であったヒュージすら切り捨てる意志を持って。
だが、あの瞬間、ヒュージを庇ってしまった。
感情のままに生きて、仲間意識や家族意識など、情を得たヒュージ。
理知的で、冷徹に合理性を追求しながら、最後に情でツメを謝ったアース。
この対比が非常に見事で、さおとめあげは=サンの卓越したワザマエに、唸りました。
死後のニンジャが招かれる世界の情景で、
シックスゲイツとラオモト=サンまでヒュージを出迎えたシーンは実に美しかったです。
余談ですが、本家でも眉目秀麗という表現で容姿を褒められていたアガメムノン=サンが、
すっげー胡散臭い褐色悪美形だったので、萌えました(笑)。