ニューアベンジャーズ:シージ (MARVEL)

ニューアベンジャーズ:シージ (MARVEL)


9/10



キャップが戻って来て、ソーが立ち上がり、社長も復帰してシージにて、
長きダークアベンジャーズの歴史が終わり、ヒーロー達が帰還しました。
ただ、私が気にかかっていたのは、超人登録法が施行され、
キャップが命を落として、ヒーロー達がちりぢりになった時、
みんなを支えてリーダー的に引っ張ってきたルーク・ケイジが扱い軽かったよなぁと。
その不満を解消するように、出番が多くて満足しました(笑)。
彼はキャップと供に活動した時間が少なく、再会した時も、
どちらかというと一般人的な目線でキャップに憧れていました。
かつては、悪ガキとして名を馳せ、典型的な黒人ギャング系の人だったわけですが、
異能を得て、ヒーローの一人として戦う事に素朴な楽しみを覚えた、
内面的に英雄でもなんでもない、普通の人だったわけです。
妻を得て、子供を得て、かつての悪ガキは変わりました。
柔らかく、そして強靱に。
アダマンチウムにも匹敵するその強靱な肉体同様、精神的にも。


彼の日常と普通人の感覚と生活を送りながら、
ヒーロー達の中心人物として行動するというギャップすら、
楽しんでいくような生き方がとても好きです。
アメコミのヒーローは結婚しても、なかなか幸せな事にはならないのですが、
できれば彼の道行きに幸運があらんことを。


ところで、この人は邦訳されると無頼系の喋り方なのですが、
どうやら短縮形やスラングを沢山用いる喋り方っぽいので、
もっと雑な感じなんじゃないかなーと思うのですが、
多分わかりやすさ重視なんだろうと。