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魔界転生という秘術の最も素晴らしい所をメタ的に考えると、
田宮棒太郎・宝蔵院胤瞬という剣豪・英傑の本来の格を落とすことなく、
冷徹で邪悪な敵役としてリフレッシュして登場させる辺りでしょうか。
彼らの生前を善い人物である、好人物である、徳の高い人物であると描くことで、
彼らが死の間際思った悔恨が邪悪となり、転生した後の大剣人たちは、
悪鬼羅刹と化している訳です。
ただ、恐らくはそれこそが弱点かなーと。
何が言いたいかというと、横溢な精力、強靱な肉体を持って転生したはいいけども、
精神がヒャッハーしてしまっていて、どうにも詰めが甘くなってしまっているという辺りです。
例えるなら、無敵バリアみたいなものを発生させた敵が、主人公を甘く見て弱点を突かれて負けるような(笑)。
まぁ、そうでもしないと、転生衆に普通の人間は勝てませんが。……除く剣聖(笑)。


で、お雛へ折檻しているクララの行動が、放っておくと四郎辺りに切り刻まれるか、
慰みものにされそうなお雛を守る行動なんですよね。
腕を外したり、あごをはずしたり、けっこう痛い目にあってるから、
あまり感謝できる事ではないのですが。


次回で如雲斎との決着がつき、次は……さて(´ω`)。