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今回の7巻を読んで、これこそメディアミックスで見たかった展開だと小躍りしてしまいました。
万騎長マヌーチュルフの娘、ナスリーンとキシュワードは、第二部で結婚し一子を授かります。
それを、第一部でやってしまいました。一子、アイヤールは既に4歳くらいの少年に見えます。
小説と展開違ってきてるんですよ。
つまり、田中芳樹先生が、荒川先生に味付けを許可したのか、
田中先生主導で第一部を調理し直すのか────。
いままでは、荒川先生が描いてくれるアルスラーン戦記のキャラクターを楽しもう。
その程度の感じで読んでいましたが(笑)、興奮収まりません。


正直な所、アルスラーン戦記の第二部はできが悪いです。
10巻の妖雲群行まではいいというか、そこも第一部から考えると微妙なのですが。
カッパノベルズ版の方は色々酷くて、レビューで「できの悪い同人誌」だと言われても、
熱心な田中芳樹先生ファンである私も否定できないものでした。
だから、漫画版は是非とも第一部で終わって欲しいと思っていました。
その漫画版の第一話では、エステルの出番が増え、関わりも多くなってきています。
そして、アイヤールの登場など、展開に対して味付けが加味されてきています。
もしかして、漫画版は漫画版の終わり方を見せるのかと思うと、わくわくしています。


オーベルシュタインの言葉をお借りすると、「先生、私はあなたをまだ見捨ててはいません」
状態なので、私に小説の楽しさを教えてくれた先生を、今一度尊敬するチャンスを下さい。
さらに4コマ漫画も復活して、テンションあがってきました。
銀の匙もそろそろ終わるので、アルスラーン戦記に全力展開して頂きたい所です。