燃えろ…俺の小宇宙よ…!!

本日の購入物
史上最強の弟子 ケンイチ 15巻
幻想水滸伝Ⅲ 9巻


聖闘士星矢 聖域十二宮編

聖闘士星矢 聖域十二宮編

聖闘士星矢 聖域十二宮編

やっちまいました…。買いましたよ、評判悪いのに(笑)。
確かにPS2とは思えない、酷いモデリングと、ゲームとして格闘バランス滅茶苦茶で、はっきりいって地雷であるといいきってもいいでしょう。きっと、買えば後悔しますよ。

ただ、それは普通の人に限ってのことで、もし…あの時代「聖闘士星矢」という漫画が大好きであった人ならば、買っても損はないと思います。むしろ、昔のままの声で動く星矢たちをみて、感涙にむせぶことまちがいありません。実際、私がそうでした。モデリングは悪いのですが、声優さんがオリジナルキャストであり(黄金聖闘士はOVA版)、昔のままの熱い言魂を、プレイヤーに投げかけてくれます。
ステロタイプと人はいいますけど、正義のために、友情のために…と恥ずかしげもなく言いきって、それが絵になるキャラクターを作ると言うことは、非常に大変な事です。車田先生は、それがさらりと(実は苦悩しつつ作ってるのかもしれませんが)できてしまう方なので、そのステロタイプと一蹴されてしまうキャラが─軟弱なキャラクターなら浮いてしまうような─芝居かかった恥ずかしい台詞に負けることがありません。むしろ、それを飲み込んで、まさしく小宇宙コスモを燃やしています(笑)。

数々の場面が再現されたことも嬉しいのですが、特に魂が震えたのは、最後の双子座ジェミニのサガとの最終決戦。なんと…それまでの戦闘のテーマではなくて、ペガサス幻想が流れるんですよ。思わず、私の小宇宙コスモが(ありませんが)極限までに燃え上がりましたよ(笑)。熱い…むさ苦しいほどに熱いです。と、同時に、サガ滅茶苦茶強いです。容赦ありません。置鮎さんの演技も相まってか、その容赦ない邪悪さが引き立って思わず震えました。タイミング良くボタンを推して、その後連打することで、相手の必殺技を押し返せるのですが、ギャラクシアンエクスプロージョンを押し返せた瞬間はもぅ…まさしく股座がいきり立ちました(笑)。

もし、あなたが「聖闘士星矢? ああ、そんな漫画あったなぁ」程度の知識と熱意であったら、買う必要はありません。ただ、あの当時、来週のジャンプの星矢が待ち遠しくて堪らない…そんな青春を送った人であるなら─あえて同志と呼ばせて頂きますが(笑)─買いましょう、損はありません。ただ…中古で安くなってからでいいですよ。ええ、それが賢者の選択です。
そう…新品で買うような、愚者は…私一人でいいのです(笑)。