本当にいい男になって…さよなら、零児…

NAMCOXCAPCOM −ナムコクロスカプコン

ナムコ クロス カプコン 特典スペシャルサントラCD付き

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判官贔屓(ほうがんびいき)」という言葉があります。現在放映中の大河ドラマの主人公である源義経が、兄である頼朝に殺されたことに、当時の人たちが同情したことから来ており、強者と弱者が争っているなら、弱者に肩入れしよう…という行動や考えなどを示す言葉です。日本人はこの傾向が強い…いや、強かったのですよね(笑)。ちなみに、判官というのは義経の地位の事なんです(笑)。で、私は基本的に大作ゲームはほとんど購入しません。FF、DQもかなり以前のシリーズからプレイしていませんし。購入のきっかけは、ワルキューレドルアーガに惹かれて…なのですが、実際に踏み切らせた最終的な要因は、匿名掲示板での前評判の低さでした。ベルウィックサーガ半熟英雄4etc…その中で、もっとも期待されていなかった、いらない子が、ナムコカプコンでした。「この世にいらない子なんていないんだ。それを、僕が証明してやる!」記憶にはあるのですが、どの作品の主人公が言ったかわからないこの言葉は、私がモノを購入するときの、最大の原動力になっています。そして、自分の感情的な部分に頼った決断が、今回正解だったことは、私がクリアした後の満足感が証明してくれています。どうも、この所モチベーションが低下気味だったのですが、このゲームをプレイして、なにやらいろいろ復活してきたものが多々あります。恥ずかしいのでいいませんが(笑)。

クリア後の詳細や、ラスボスについては楽しみにしている方が多いでしょうから、それについては語りません。欠点の多いゲームですが(特にプレイアビリティ面)、ストーリー展開や共闘、ここの設定の生かし方や伏線の使い方など、物語的に巧く、次回作を期待させるデキになっています。決して、大作ではありません。理詰めでゲーム的な楽しみを追求したい方や、痒いところまで手の届くシステムに慣れた方にもお奨めはできません。物語的にも、それぞれの世界を上手く生かし、数多くのキャラクターを丁寧に動かしていることにも好感が持てますが、やはりある程度登場人物を好きになる…ということが要求さているようにも思えます。かなり、感情に訴えるゲーム…なのではないかと思います。その点では、古くからのロボットアニメファンを固定客に獲得した、スーパーロボット大戦シリーズと、重なる部分は多いのです。私が望んでいるのは、この作品がスーパーロボット大戦のように、連綿と続くシリーズの幕開けとなることなのですが…さて、どうなるでしょう。おそらく、すべては売上だけが知っているのでしょう。私は次回作を楽しみにしているのですけど(笑)。

EDでとあるキャラクターが、「お祭り」という言葉を口にしていました。確かにそうでしょう。ナムコカプコンという、時間と世界を越えた物語を現す、最も適した言葉……。それが、祭なのでしょうね。


最後に、次回作へ続く形となる幾つかの伏線(天帝バイオス、ジェダの影、世界を隔てる壁に残された”ほころび”…etc)と、動向は分かったけれど未消化の伏線(ソウルエッジ、三島家へ流れる予定だったウィルス、豪鬼…etc)が幾つか残っているのですが、それが次回作へどう繋がるのか楽しみです。でも、零児の父親の話にするのは、やめて欲しいんですよね。だって、失敗することが=悲劇が確定してるじゃないですか(笑)。まあ、そのあたりはいろいろ妄想が広がるのですが、それはまた…。ああ、アンケートハガキ出さないと。あの項目だけじゃ、書ききれないかもしれませんが…(笑)。