- 作者: 諸口正巳,山本ヤマト
- 出版社/メーカー: リーフ出版
- 発売日: 2005/12/20
- メディア: 新書
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狩る対象である都市伝説のひとつである、テラーボーイやマルス。だけど、彼らは駒ですらなく、定められた役割のために切り捨てられるカードだった…。後半から単純な伝説狩りだけでなく、仲間となった二人の運命と、ケモノと呼ばれる元伝説狩りの暗躍。仲間であった伝説たちとの別れなど、切ない展開なのですが、黒幕であるケモノに対して決着がある程度ついているので、きれいなEDかな…。でも、やっぱり、あの楽しかった日々が戻らない、っていう描写は、胸に迫るものがあります…。
ちょっと前に現在読んでいるアンタレスが佳境に入ったのですが、これ…キャメルがテラーボーイやマルスの二の舞になってしまうのか…めちゃめちゃ気になります。なんていうか、ARMSで言うと、鐙沢村で誰も助けられなかった涼たちが、ギャローズベルの子供たちをキース・グリーンの砲撃で失ってしまうのか、それとも、一緒にグランドキャニオンを脱出することができるのか…。ちょっとドキドキしながら読んでいます(笑)。
最後に、伝説の神様が忘れ去られてしまったり熱狂されることで力をつけるのなら、人によって力を左右されないなんか根源的な神様っていないのかな…。ものすごく、原型になりえるような誰でも思い浮かべるもの…例えば死への恐怖を具現化したような、死神のような。なんとなく、私はそれがイシュタムなんじゃないかと思っています。まあ、名前から連想してそう思ったってだけなのですけどね。