- 作者: 矢口岳
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/01/15
- メディア: コミック
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評価 7/10
帯の「柳生の鬼姫、穢土に咲く」という煽り文句に惹かれて買いました。
結論から言うと、買って正解でした。
主人公の柳生於仁(しのぶ)が、叔父である十兵衛に憧れて、
人斬りに技に魅せられていくというか、十兵衛が好きすぎて、
いい勝負をして叔父様に斬られたいという、ヤンデレっぷりがカコイイです。
ヤンデレって、好きじゃないんですよ、私。
人の話聞かないし、周囲へ迷惑かけすぎるじゃないですか。
でも、於仁は、まあ、けっこう迷惑ですが、人助けもしていますし、
武人としてちょっと、鋭利すぎますが、むしろ私には覚悟の現れとして、
あっぱれだなぁ−と感じました。
全体的に、読み切りで、ぶつ切り感のあるエピソードが続くのですが、
その分、エピソードごとに言いたいことがきっちり描かれている点に、
非常に好感が持てました。
いやぁ、女性剣士、特にサムライはけっこう弱く描かれがちだったので、
すごい心配だったのですが、その点はかなりよかったです。
於仁は、相当に強いです。しかし、それすら上回る十兵衛は最高ですね。
十兵衛強くてよかったです(笑)。
蛇足ですが、服部半蔵が出てきて、けっこうカワイイです。
そちらがお好きな方もどうぞ。