- 作者: 秋田禎信,草河遊也
- 出版社/メーカー: ティー・オーエンタテインメント
- 発売日: 2013/02/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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8/10
ああ、なんかもう、クライマックス近いせいか、
どんどん味方が死んでいくのが辛いです。
特に、かつての富士見の頃の登場人物とか、
付き合いが古いですし、代替が効かないキャラクターなので、
その最期は本当に悲しいとしかいいようがありません。
しかし、ファンタジーの世界でこれだけ煮詰まった、
種族、貧富、宗教というか思想など複雑に絡み合った諸問題を、
人類種族の神化による世界の危機(誇張とか比喩ではなく)という一種ファンタジックなものと並べ、
描いて行く手腕は恐れ入ります。
ただ、そういうパワーバランス的な部分が強いせいで、
エンターテイメントとしての爽快感に欠けると思うので、
マジクやオーフェン達が話す、原大陸渡航初期の第三部の方が、
描写が派手で面白そうだなぁと思ってしまうところがあったりします。
ところで、読み終わって思ったのですが、
これって、一体、オチをどの辺りにつけるんでしょうかね。
いや、正確じゃないかな。
オチをつけることは、できるんでしょうけど、
その時点で何人が生き残っているのか。
どの程度、回復可能な状況で、原大陸が存続しているのか?
なんというか、状況が厳しすぎてストレスがマッハです(笑)。