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ヒットマンはかなり異色なヒーロー物であるといえるでしょう。
ヒーロー物というカテゴリーで語っていいのか、
ちょっと疑問符がついてしまう部分もあります。
実際面白いし、直球大リーグボールじゃなくて、
エビ投げハイジャンプ魔球的な圧倒的なアトモスフィアで迫ってくるので、
そういうのが受け入れられる人は、読まないと損かもしれません。


犬溶接マンで名を上げたセクション8を目的に買ったこのシリーズですが、
彼らの出番がほとんどなくても、十分に楽しめるものだったりします。
エース・オブ・キラーズでセクション8のメンバーを、
シックスパックが集めて回る下りは胸にこみ上げた感動っぽいものが、
どんどん笑いに錬金術的な変換をされて、
この気持ちのやりどころをどうすればいいのか困ってしまいました(笑)。
今回も、ニンジャスレイヤーのブラッドレー・ボンド=サンが、
解説を寄稿していましたが、まったく仰る通りとしか(笑)。