ニンジャスレイヤー グラマラス・キラーズ3 (B's-LOG COMICS)

ニンジャスレイヤー グラマラス・キラーズ3 (B's-LOG COMICS)


9/10



現在、いくつかの忍殺コミカライズが存在しますが、私が一番好きなのがこのグラマラスキラーズシリーズだったりします。
グッドルッキングとか顔と顔が近いとか、そういった文句に倦厭してしまうかたもいるかもしれません。
ただ、忍殺という原作を生かしつつ、もっとも弾けているのがこのシリーズであることは、
どなたも納得できる事実であると思います。
忍殺自体、「ちょw なにしてんのッwww」というような事を、真面目な顔で進める部分があり、
乳首リアリティショックやらミュルミュドン=サンの乗り物といい、グラマラスキラーズは非常にインパクトがありつつ、
忍殺のハッチャケ具合を見事に表現していました。
翻って、二巻のヒュージシュリケン=サンの相棒アースクエイクへの想い、
そして、ニンジャスレイヤーへの憎しみ、自身の力量への自身・克己など、
様々に入り交じった感情を描ききり、見事なストーリー展開を見せてくれました。

この三巻は、ザイバツの若き忍者たちの青春を描き、
3倍の脚力を持ったドモボーイ=サンのあまりにも乱立されたデスノボリは、
帰って生存フラグという伝説を象徴づけるような生存劇が非常に心に残りました。
ストーリーが終わり、精神的に一回りも二回りも成長したドモボーイ=サンの傍らには、
友人であったクアースの姿はない。
一抹の寂しさと、力強く未来へ歩き出す彼の後ろ姿を応援してやりたくなります。
グラキラに女の子がでるはずはないと、あんなにおっぱいおっぱいなのに、
ディミヌエンド=サンを男の子だと思ってたのは秘密です(笑)。


なにか機会があれば、またさおとめあげは先生には忍殺世界に携わって欲しいです。
感想を描く度に何度もいいましたが、忍殺世界の懐の深さを、
一番表現してくれていたのはこのグラマラスキラーズだったのだと思っていますので。