……(´・ω・`)……

−注意−
ネタばれを含みます。映画を楽しみにされている方はご覧にならないで下さい。

以前約束を寝ていてすっぽかしてしまった友人の為、
映画の日という事もあり、付き合いました。


まず、よい所を。
相変わらず松山ケンイチさんはこういう奇矯な役を、
実に特徴を捉えてうまく表現されています。
元々、その点には危惧してませんでした。
言われていたLがLらしくない、
いささかヒューマニズムに溢れすぎているとい点も、
ワタリを失って、人の死に対して感傷的になっているとすれば、
デスノートで(人を殺して)試してみましょう」
といった彼から乖離しているとしても、
ワタリの死を悼む彼を見るに、
この映画のLについてはそうでもいいと思います。
ラスト近辺の少年=未来のニアとの会話や、
最後の独白もいい感じでした。


で、悪い所です。
上にあげた点以外、全て。


あげるときりがないし、どこをどう直せばいいかと言われれば、
正直物語の展開全部を直せとしかいいようがありません。
医学的な部分でも、物理的な知識でも、人間の行動、
なおかつ登場人物の配置、ほとんど突っ込みどころだらけです。


…物語の根幹になったウィルス設定をそのままにしたとして、
上記の理由でヒューマニズムに溢れていても、
Lという人間の本質は安楽椅子探偵なわけですよね。
だから、FBI刑事をもっとはやく登場させて、
彼と彼の部下(本編にはいませんが)を動かして、
少女を助けたり、事件の証拠を集めればよかったのではないでしょうか。
Lが犯人側と会うのは、ラストだけにした方が、
よりLらしくなったのではないかと思います。


ただ、私は飛行機にLが飛び乗った時点で、
ちょっと期待してしまいました。
「ここでLがカポエラでK以下倒したら、私的にはこの映画神だ」と。
まあ、おわかりの通り、それはありませんでしたが(笑)。
残念です。ちょっと(笑)。いや…とても。
映画前二作が、デスノートの世界観を理解して、
それをうまく料理していたので、そういうスピンオフを期待していたのですが。
なかなか、上手くいかないものです。


とりあえず、ビバ、映画の日(´・ω・`)。