:TalesOfTheWorldSRC(14話・最終話)

製作者 :テイルズオブリレー制作チーム
HP:http://ookami.fc2web.com/Tales/DL.html



14話
時の精霊ゼクンドゥスも、かつては人間だったとは。
結構、反発的な意見もでていますが、
私は彼の行動を理解できるし支持する部分もあります。
他に手段がなかったのでしょうし、
非難される行動を取るしかないほどスポットによる侵略は、
切羽詰まった段階まできていたんでしょうから。
禁断の時の魔法に手を出したという下りで、
済ました顔をしている彼の熱い部分が感じられて、
妙に感情移入してしまいました(笑)。


サレとバルバトスが待ち受ける最終決戦。
バルバトスを先に倒して、後からサレが出てくるのですが、
気力が貯まっている状態のサレの方がバルバトスより、
ちょっと楽に倒せました。
これで大団円かと思いきや……
スポットの王ミクトランというやつが登場してきました。
しかもクレスの肉体を借りて。
そういえば、ロミーに憑依してたやつもいたので、
こういう種族なのかもしれません。



最終話


レイシスさんがスポットの王であるミクさんに交渉を持ちかけますが、
自身が優れた種族であるという自負を持つミクさんには、
聞き入れる余地がまったくないようです。
後から出てくるミクさん本体を考えると、
美醜の感覚の相違はともかくとして、まったく概念が異なる生命体のようなのです。
例えば人類に対してノミなんかが、対等の交渉を持ちかけてるような感じで、
生命の格として相手にできないんでしょうかね。


ミクさんの罠で惑うカイルに、クレスの声が響くシーンはよかったです。
あのシーンで流れる曲も、格好良かったので。
一瞬、ここでサレと戦うのかと思ったのですが、
後に二連戦あったので、
それをカットして演出に回したのは、いい判断だと思います。
ミクさんとの二連戦は、後半がさすがに厳しかったのですが、
ここまで来て負けるのはなしだなと、頑張って戦ってなんとか勝ちました。


そういえばすっかり忘れていたサンドリオンを止める為、
カイルがその中に。
ここのカイルの説得は、すごく少年らしいなと思って、
「こういうのがいいんだよ」と頷きながら見てました(笑)。


エピローグは実際にプレイして楽しんで欲しいので、
ちょっとボカして書きますが、
ダイの大冒険のラスト辺りのようで、実に良かったです。
ああいう、仲間が力を合わせて英雄の帰還の為に、
尽力するシーンは大好きです。
これまで出会った人たちが、みんな登場してくる辺りも、
ああ、エンディングなんだなーという心持ちで見ていました。



総評

テイルズという一個のシリーズで集まったシナリオだったので、
キャラクターの違和感というものも少なく、
まさしくお祭りのような感じで楽しめました。
後半、専門用語が増えて、やや難解な下りもありましたが、
そこは原作プレイした方なら、なんとでもなると思います(私はファンタジアオンリー)。
テイルズが好きな方には勿論、
ファンタジー系等身大シナリオとしても、
リレーとしてきちんと完結しているので、
シナリオ作者の方もプレイして得るものは多いと思います。
最後に、リレーに参加された方々並びに、
主催者の狼さんにお疲れ様でしたと声をかけて、
筆を置かせて頂くことにします。