ブラッドロード

私は献血が好きです。
別に自分の血が誰かの役に立っている…
という満足感を得るために、献血をしているわけではありません。
かといって、健康診断代わりに使っている、というわけでも、もちろんありません。
答えは単純。
安全に、自分の血液が流れているのを見ることができるからです。
これが、他人の血だと気持ち悪いのですから、人間って勝手ですね(笑)。
単純に400ccの血液が、身体の外に出たとしたら相当な傷を作らないといけません。
でも、献血なら、針の穴一つで済みます。
実に安全に、自分の体内を駆けめぐっている血流を眺めることができるのです。
川の流れを見ると、心が安らぐという人がいるように、
私は自分の(他人は駄目)血液が管の中を通っていくのを眺めるのが、非常に好きなのです。
これは多分、まるで痛みをともなわないからでしょう。
私の血管は看護婦さん曰く、「注射の新人研修に使いたい」くらいやりやすいものらしいです。
実際、これまで注射で痛い目にあったことがありません。
そんなわけで、先日、献血の後に看護婦さんに言われました。
「リドリーさん、こんど新人さんが来るのよ。○月なんだけど、来られる?」
「ええ。構いませんよ。それより、自販機にアクエリアス入れて貰えます?」
「いいよ。偉い人に話してみる。リドリーさん、常連さんだし」
……献血の常連って…(笑)。いや、まあ、それはともかく…。
次回の献血は、新人さんに注射を刺されることになりそうです(笑)。