史上最強の弟子 ケンイチ 18巻

史上最強の弟子ケンイチ 18 (少年サンデーコミックス)

史上最強の弟子ケンイチ 18 (少年サンデーコミックス)

しぐれさん過去編。やっぱり、師匠連が主役の話は達人が多く出てくるから、緊迫感が違いますね。岬越寺先生はやっぱり格好いいなー(笑)。ヒゲがニヒルでいいです。逆鬼師匠も、無精ひげを生やせばなー(笑)。好きだけど。そういえば、しぐれさんって結局幾つくらいなんだろう。時間的な話はまったくされなかったから、分からないけれど、きっと20になるかならないかくらいなのではないでしょうか。人を殺害することを追求して、それのみを追い求めた刀匠が、最期を剣士として迎えたいけれども、たった一人の娘には刀紋を施した刀を残すその心情。まさしく、岬越寺先生がいうように、不器用な情にちょっとほろりと来ました。でも、これって中高生じゃわからないよなーと思いつつ。
今回から闇の尖兵の攻撃が本格化してきたようで、闇でも達人はそう軽々しく動けないので、史上最強の弟子という看板を背負ったケンイチを、闇の達人の弟子が狙うという構図ができあがって、闇vs梁山泊の戦いでもケンイチが主役に返り咲く展開のなってきました。甘いし変にフェミニストだし、徹底しきれていないし、おっちょこちょいだし、いつまでたっても戦闘ではあたふたしているケンイチですが、岬越寺先生が6巻で武田先輩に話したように、「大切な人を守る戦いの時こそ、真の力を発揮する男なのさ」を守り続ける限り、彼の理想が地に落ちることはないでしょう。この点は、「さくらがんばる」で元老師がさくらの拳について語った、「血塗られし暗殺拳の使い手でありながら─(中略)─まばゆき『光』すら放っている!!」それに似ていると思うのです。なんていうか、ヨワムシノヤイバとでもいうか。それすら揺るがなければ、この漫画は面白さを保てると思うのですよね。とりあえず、美羽の洋服…普段でも可愛いもの着せてあげてください。いつまでも、タイツは…ほら、可哀想でしょ。女の子はお腹冷やしちゃいけないんです(笑)。

……それにしても、九弦院響か…。ジークフリートって、そんなカコイイ名前だったのか。いや、ぜんぜんOKなんですがね(笑)。