瞬撃のヴァルキリィ (ファミ通文庫)

瞬撃のヴァルキリィ (ファミ通文庫)

荒廃した世界で、遺伝子を混交・強化改造された兵士GMFである、
主人公コルセスカは、とある格闘トーナメントの優勝賞品を狙っていた。
その商品は、一人の少女──。
彼女は世界を変える秘密を秘めているらしいが…?


深見先生作品としては異例なくらい、ものすごくエンターテイメントしています。
いや、いつものマッチョ姉さんや、百合っぷるとかはきちんといるのですが。
コルセスカも凛としていながら、包容力があり、
荒廃した世界で毅然として見せる、大人としての年少者への気遣いが、
その懐の深さを感じさせてくれます。いや、実際おっぱいも大きいのですが(笑)。
色々と伏線が張られていて、続編をにおわせる雰囲気で終わっているのですが、
2が出たという話を聞きません。
暴風ガールズファイトに比べれば人を選ぶ部分がありますが、
先を期待させる展開になっているのに、物語として面白いのに、
続きが出ないのは解せません。
ファミ通文庫の続刊がでる基準はどうなってるんでしょう。
売上がすべてだと言われればそうなのかもしれませんが(笑)。


面白い小説があっても、それの続刊が出ないという事は、
私の感性はファミ通文庫の編集者諸兄とは異なるという事で、
それは、私の面白いと思った話が出たとしても、続きが望めない可能性を示します。
残念なことに、こういう例が二度も続いた以上、
ファミ通文庫を購入することに、ためらいを覚えざるを得ません。


──ガガガ文庫さんで続きだせませんかねw