魔法先生ネギま!(36) (講談社コミックス)

魔法先生ネギま!(36) (講談社コミックス)


6/10




まず、よかった所を。
過去の話のセクンドゥムが、非常にこすいやられ役でよかったです。
能力は高いのに、性格が残念というかシンプルというか、型月の一流(笑)魔術師達に通じるモノがあって、
私としては非常に好感度が高いです。
あと、アルやエヴァ達が助けに来てくれて、その実力の一端を見せてくれたのが、
けっこうよかったです。やっぱり、ああいう先代が力を見せてくれるのは、
みていてワクワクするものがあります。
それと、ラストのネギとアスナが力を合わせる辺りも、ああいうノリは好きなので、
あー、ココまで来たのかとちょっと感慨深かったです。


で、魔法世界編のラストエピソードなのに、
刹那や龍宮の戦いがかなりおざなりな終わり方だったのが、非常に気に入らないです。
せめて、一話まるまる使って、二人一緒でもいいですから、
もうちょっと戦いを描いて欲しかったと思いました。
龍宮の方は、魔族化した力がどれほどの力なのか見たかったというのもありますが、
ポヨもいきなり出て来た敵で、別に長い間のライバルではないので、
その点はいいのですが、刹那と月詠は長い時間かけて築き上げてきたライバル関係な訳なので、
もうちょっとその辺りを考えて、二人の考え方や生き方の違いをねちっこく描いて欲しかったのに、
あれはどういう事ですか、としかいいようがないです。


あと、前の巻にも書きましたけど、
ネギがフェイトと仲良くなる事が前提として戦っているので、
戦いがまったく面白くないです。
今回、ネギがフェイトと戦っている時に垣間見た彼の過去を感じ取って、
エヴァ達との修行の時に言った、「彼と友達になりたい」という結論がでるならまだしも、
あの時点で最終的な落としどころが出て来てしまうのでは、緊張感が無いです。
ここは、かなり致命的な構成ミスじゃないでしょうか。
この後、現実世界に戻って、ネギ、フェイト、小太郎が三人で行動する話などが、
けっこう面白かったりするので、そのとっかり部分が納得しづらいのが、
非常に残念だと思います。


連載もそろそろ終わりそうなので、最後までお付き合いさせて頂きますが、
面白い素材を用意して、面白い状況を作り上げたのに、
それを料理する方法がちょっと残念だったなーと、感じています。
グランド・フィナーレどうなるか、真摯に待たせて頂きたいと思っていますけれども。