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今回は意外なキャラクター達との戦いで、なんとも読後の寂寥感が強かったものでした。
ユリウスはともかく、ラニはこのまま仲間になってくれると思っていたので。
あと、主人公の出生が明らかになってしまったので、
このくだりはあー、きのこたんっぽいなぁと思いました。


主人公はいつもの型月作品系の主役で考えると、
かなり普通の人間っぽいというか、俗人っぽいというか。
反応がすごい普通なんですよね。
その主人公に対して、「お前は人間じゃない」と。
AIであるという事実が突きつけられる辺り、きのこ節全開で(笑)。
たとえば、衛宮士郎っていうのは、「ロボットが人間の振りをしている人間」で、
衛宮切嗣っていうのは、「人間がロボットの振りをしている人間」だったのに対して、
岸浪白野は、「AIが人間の振りをしていた」と言ってしまってもいいのですが、
それにしてはあまりにも人間的過ぎたので
「人間だと思ってたら、AIだった」と言った方がいいかもしれません。
ただ、AIだとしても、彼の心の強さは赤さんが、
英霊の座からやってきて初めてマスターとして選んでくれるほど。
なので、ここから何かがあるのかもしれません。