シナリオ名 :「魔神王の娘 」(43話)
製作者   :philoさん
HP: 伯陽堂 http://hakuyou.la.coocan.jp/srcF/srcgtyou.htm



ストレンジャーズの決断して器を広げていく京夜を見てきたせいか、色々突きつけられる彼を見るのはしのびなくもあります。
ただ、話している中で少しずつ理解を深めて、逃げずにきちんと決断する辺りはどの世界へ行っても、
彼は彼らしくあるなぁと思いました。いかなる世界の彼よりも余裕がなさそうでしたが。


騎士団の麻生総代も準備を進める中、それを察して戦いの準備を整える鉄血卿。
この後の戦いの結果如何に関わらず、結論は既に彼の中で出てたんじゃないかと思いました。
ただ、その結論に気づいてないだけで。その為に、戦った上で気概を見るという儀式が必要なのだと。


戦闘はさすが鉄血師団。強いなぁと(笑)。
鉄血卿を倒せなので狙ってもよかったのですが、やっぱり一番後ろにいるので真正面から戦う事にしました。
戦闘後、奇策というか状況を鑑みた上で利用し、仲間の特性をきちんと把握した上での策で勝ちます。
これは恐らく自分が強い鉄血卿には難しい事だと思うので、
そういう部分では武人の集団をまとめるには鉄血卿がふさわしいのでしょうが、
雑多な人々をまとめあげるのなら麻生総代がふさわしいと感じられました。
上手くまとまりそうな所にアンダーカヴァーズが現れ、彼の罠が動きますが、
和子の力で鉄血卿も一命を取り留め、まるく収まります。


エピローグでは黒崎が実に存在感を示していました。
彼自身の内心の吐露もそうですが、状況を理解した上での引き際が見事の一言だったと感じました。
高原がなにやら企んでいましたが、まぁ大丈夫でしょう(笑)。
騎士団元老の人々も、黒崎とは違った方向性でよい去り方をしていました。
ただ、彼らの場合は失敗していたとしたら、完全に麻生総代を叩き潰しにきたであろうことは理解できるので、
諸手を挙げての味方というわけではない感じではありますが。


最後、和子に不穏な気配が訪れて終わり。
彼女の強力な治癒能力は、あの場限りの奇跡的な話ではなかったようです。
久々の更新でしたが、楽しませて貰いました。
寒くはなりましたが、ご無理なさらないようシナリオ作成頑張ってください。