SRC感想

 *[SRCシナリオ感想]:「コングロマリット」(11話)
製作者   :philoさん
HP: 伯陽堂 http://hakuyou.la.coocan.jp/srcF/srcgtyou.htm

 

 

天子=サイレントラインの力を吸収したカグヤが
どうなったのかと気掛かりでしたが、
その前にカグヤの過去に迫ることになりそうです。
鈴音の祖母、琴香とカグヤに因縁が。
天一坊事件とは懐かしいというか、
暴れん坊将軍で1シーズンに一回はやってた記憶があります。
ここで一旦退いたカグヤに、琴香が予言めいた言葉をかけます。

コングロのメンツが集まって協議する中、
希少能力を持った邪津加達が囮になることを進言します。
いままでの事件で世話になったラウラ達との絆が、
みなを奮い立たせる事になっていると思います。
ここで邪津加がカグヤのやや性急な行動に対して、
疑問を呈しますがそれに対する答えが、
カグヤの腐敗という属性らしい感じがあって、
ただそれが弱点になるのかなぁと感じました。
ミフネの総帥たる御舟統児が時代を加速させているから、
それに応じるために性急な行動をとったという事でした。
腐敗というのは停滞、もしくは後退と言っても良い現象であるでしょう。
それを己の理としているカグヤが取った手段が正解だったかどうかは、
この後の戦いが結果を見せてくれるでしょう。

鈴音が天輪の力を解放して隙を作り、みなで倒す事になりました。
実はあれ、人に貸せないものだったので(笑)、
どういう展開になるのか気になってたのですが、
それを貸す展開でも別に明記したものじゃないから、
それも一つの物語として受け入れようと思っていました。
申し訳ない。philoさんの物語力を見誤っていました。
よく、予測を裏切り、期待を上回るといいますが、まさにそうだったなぁと。
こう来たか……!! って思わず唸りました(笑)。
戦闘は厳しいものでありましたが、ちょっと嬉しくて興奮状態だったので、
あまり苦にならずなんとか勝利しました。

戦闘の後、カグヤへ最後の一撃は朝霧がきっちり果たしてくれました。
感想の冒頭ではわざと隠しましたが、
琴香の予言では天才ではなくて凡庸な者の手で、
カグヤは命を終えるという、その通りになりました。
超越者にとっては、凡人はまさしくアリの如きなのでしょう。
ただ、アリの一穴からダムが崩壊することもありえます。
その一穴の為に、凄まじい覚悟を必要としましたし、
支えてくれる仲間達の存在抜きでは語れない勝利だったでしょう。

カグヤの死出の導き手は琴香でした。
二人が語ったいま、なぜ、この時なのかという辺りは、
不条理とも運命とも言えるのでしょうが、
恐らくそれを操れる者はおらず、
神さえも運命の下僕なんじゃないかなぁとは考えています。

御舟と澱姫が一連の大事件すらも、
盤上の一手でしかないという話をしているので、
どれほど強大な存在なのかと驚くばかりです。
ただ、何を目指しているんだろうなぁと思っていたら、
核心に迫る竜骸計画という言葉が……。
本当に時が加速している。
事態の変遷が早すぎて追いつかないなぁと(笑)。
本当は今回、騒動が終わった後にコングロのみなも少しは休めれば、
などと書いて終わる予定だったのですが……。
この加速する時からカグヤは脱落したわけですが、
旗手たる御舟や澱姫がいつまで旗を振っていられるか、
コングロマリットはそれに追いつけるのか、
それとも旗をたたき落とせるのか?

次回のシナリオ更新に期待したいと思います。
それでは、シナリオ作成頑張ってください。