二人はプリキュア Max Heart 45話

あ、消えかけている。やっぱり謎の空間に幽閉されているせいか、ひかりの存在が虹の園から消えかかっています。ONEみたいだ。こういう世界から存在が消えていくっていうのは、やっぱり胸に響くものがあります。しかし、闇に食い尽くされた後は混沌に帰るのか。まさしく静寂の世界なんだろうけれど、今を守りたいなぎさとほのかの想いに、私は共感するわけで。

バルデスのポジションがやっとわかった。坊ちゃんがジャアクキング様の命、そしてバルデスはそれを見届ける者だったと。彼はひかりとクィーンチェアレクト&12のハーティエルが対応しているように、坊ちゃんにとってのそれらだったわけです。単に闇の騎士の参謀格だと思っていたんだけど、違ったようで(笑)。てっきり、彼を核にジャアクキング様が復活して、頭の部分に坊ちゃんがパイルダーオンするんだと思っていました。

ルルンはともかく、ポルンはかなり精神的に成長しました。中の人の泣きの演技がすごくよかったから、きっとTVの前で釣られて泣いた子供がいるに違いない。…わ、私はほら…歳だし。涙腺もとから緩いから(笑)。


なぎさ「ひかりは、私たちの大切な友達。クイーンかどうかなんて関係ない!」
ほのか「ひかりさんがこの世界からいなくなるなんて、絶対いや!」
なぎさ「誰かの犠牲の上に成り立つ世界なんていらない」
ほのか「この世界は私たちが守る!」
なぎさ「私たち自身の力で!」

成田良美さん…流石だ。この2年間のなぎさとほのかの成長も含めて、ひかりと過ごした年月の重み、溢れる感情を丁寧に表現している。この前に、クイーンが復活することを心待ちにしていたはずというバルデスの問いに、「待っていない!」と否定する二人。クイーンが草場の影から泣いていそうですが(笑)、それはともかく、ひかりはすごく嬉しかったろうなーと。最初は喜怒哀楽の感情の乏しかった彼女ですが、様々な体験を経て豊かな感情を育んできました。そんなひかりだからこそ、坊ちゃんの闇の騎士たちを思う気持ちを察することができたり、自分ではどうもならないもどかしさから涙を流す彼に、微笑みかける強さ。この一年培ってきたひかりの心が、今タメされるときが来たわけです。

惜しむらくはもうちょい坊ちゃんとひかりの接触が欲しかった気がしますが、触れ合うとああなるんでは仕方ないのかな。多少補完しがいのある方が、まあ、弄りがいがあっていいんですけどね(笑)。

後2回か。スターウォーズEP3の場合は、世界が悲劇を待っていた感がありますけど、このプリキュアの場合は後のジェダイの復讐に相当するポジションなわけで、ハッピーエンドが世界を救うわけです(笑)。次回で戦闘が決着ついて、最終話はまるまるふたりの卒業式や日常話で終わってくれれば、私としては文句はありません。

最後にスプラッシュスターの宣伝が。後2週間もあるんだから、せめて来週にしてほしかった。とりあえず、1クールは見てみようと思います。