シナリオ名 :道化師の仮面舞踏会(3話まで)
製作者   :魔杖さん (id:Zauberrute)
HP: 魔杖の倉庫(http://zauberrute.okoshi-yasu.net/)



第一話


簡潔な状況説明と、丁寧な画面演出や人形劇が凝っていて、
そういうのフィーリングで適当な私としては、非常に参考になりました。
特に影から出てくる演出が凄いと思って、
自分でやったら大変そうだ……という感じで見ていました。


高校生の霧生秋と、怪異狩り組織のである蘇芳蓮美たち。
この二面から一つの事件について、描写されています。
実際の事件は、怪異狩りの方が進めていって、
霧生秋の方は普通に高校生生活を楽しんでいるように見えるのですが、
細かいところで怪異との繋がりや、事件との関連性を臭わせて、
まったく関係ない話じゃないように思えるので、興味をそそります。


別所の怪異狩り組織からやってきた、加納さんを案内する能見さん。
能見さんが非常に食えない雰囲気で、
普段の私のような内容の会話なので親近感覚えます(笑)。
それはともかく、公園で瘴気人という怪異が出現して戦闘に突入。


ワイヤー……。そんな、縛属性とかついてると思ってたのに、切断系なのか(笑)。
そんなこんなで戦闘開始。瘴気人はそれほど強くないので、あまり苦戦しませんでした。
一人倒すと、赤い鎧の戦士が登場。前後考え合わせると、中の人は彼かな?
という予想がつきますが。


戦闘後、赤い鎧の戦士に話しかけます。
しかし、赤い鎧の戦士は襲いかかってきて……! という所で、to be continued……。
まるで仮面ライダー(特にファイズ)の次週への引きみたいに、
次が気になる終わり方なので、引き込まれる所がありますね。




第二話

赤い鎧の戦士の攻撃をかわした加納さんの提案で、生け捕りにすることに。
どうやら、何か事情を知っている様子です。


戦闘は赤い鎧の戦士のHPを50%以下に減らせばOK。
でも、ガチンコで戦うと絶対無理な感じです。
ちょっと、ターンが経過すると蘇芳さんも来て、三人で戦う事に。
SPを駆使することで、なんとかHPを減らせますが、
使わないと誰か落ちることになりそうです。


戦闘後、赤い鎧の戦士が人の姿になっていき、
そこには、霧生の姿が……。




第三話

自分が混じり者……怪異と人間の中間にある存在だと、
加納さんから知らされる霧生。
苦悩はしますが、積極的にお目付役になった能見さんについて、
事件のあった博物館へ。加納さんが閉じ込められ、
中の怪異に吹き飛ばされた蘇芳さんが怪我を負ってました。
しかし、入り口を塞いでいる瓦礫の演出が素晴らしいです。


そこで、なし崩し的に事件に巻き込まれますが、
かなり覚悟が出来ていたらしく、赤い鎧の戦士に変身して、戦闘に参加します。
戦闘に入る前に、どこかの部屋で複数の人が死んでいる光景が、
霧生の脳裏にフラッシュバックしていました。
誰かを死なせない為に戦おうという心理は、その辺りから来てるんでしょうか。


戦闘はあまり加納さんを突っ込ませなければ、霧生だけでなんとかなります。
ただ、今後の事を考えて、なるべく加納さんに敵を倒させるようにはしました(笑)。


以後、怪異と戦うための知識を得て、怪異狩り組織に協力する事になる霧生。
エピローグでは、謎の青年が第一話の殺人事件の犯人だと分かる描写があって、
三話も終了しました。


これ、恐らくは霧生と謎の青年は、同質の力の持ち主で、
青年と一緒にいた咲夜が、実夏に対応してるなら実夏は……?
とか思いましたけど、まあ、推測です。そして、私の推測はよく外れるのです(笑)。



総評

平成ライダーでもベルト装着変身シリーズじゃなくて、
クウガやアギトのような身体が変異してしまう(怪人の側へ)、
しかも巻き込まれ系の雰囲気がするシナリオでした。
怪異になる能力を得た霧生秋が、狩り出されたり、いびられたり、
学校の友達が食われたりしなくて、本当によかったと思いました。
……これからかもしれませんが(笑)。
正統派ヒーロー物になりそうな予感がするので、
更新を楽しみにさせて頂きたいと思います。