- 作者: 松江名俊
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/11/18
- メディア: コミック
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8/10
逆鬼師匠の啖呵も格好良かったのですが、
今回は敢えて新島の台詞を持ってきてみました。
新島って、どのくらい松江名先生の掌の上にいたキャラクターなんでしょう。
達人のキャラの方がぶっとんでいるのは確かなんですが、
達人っていうカテゴリーの中にいる以上、ひょいひょいビルを上ったり、
走って車を追いかけるとかが、基本スペックなので、
その中での無茶というか、出来て当然といいますか。
だから、そういうカテゴリーにいない、いや、
この漫画の中で、恐らくは唯一無二の存在であり、
ある意味、達人に匹敵するキャラクターが新島なんじゃないかと思っています。
最初は普通に嫌な役回りだったんですが、ケンイチが成長するにつれ、
彼を使ってなにか勢力を伸ばそうと考え始めたんですが、
基本的に戦う相手がラグナレクやら、YOMIとなってしまうので、
自然と良いもの側に組み込まれて、いつしか変態的回避、
宇宙人的な身のこなし、悪魔的な情報処理能力を持った、
参謀型のリーダーとなってしまっていました(笑)。
今回、奥の手を幾つも持っており、
「奥の手を晒すなら、更に奥の手を用意しておけ」という言葉通り、
次々と手を用意してのけ、しかも、最後の手は、
もはやどうしようもないやり口なので、明かされた段階でどうにもできないという、
謀略の見本の様なやり方で、上手すぎると読んでいて舌を巻きました。
本当、松江名先生が、最初に設定した新島のキャラクターを、
今現在はどれほど超えているのか、それとも想定の範囲内なのか、
非常に気になる所です。
新島語りになってしまいましたが、逆鬼師匠が終始格好良くて、
彼のライバルである本郷が、これまた格好良くて、
恐らくは次巻以降に掲載されるであろう、二人の戦いとその過去を、
楽しみに待ちたいと思います。